• TEL: 047-438-5330
  • 石和石材 内のスペースでカフェを始めました。営業時間10時〜16時(15:30Lo) 水木定休です。

令和元年5月19日開催の
八ヶ岳 野辺山ウルトラマラソン(100kmの部)に出場しました。

このレースは昨年出場し
全く思っていた通りに走れなかったレースだったので
私にとってリベンジマッチのレースでした。

なのでこの1年、
野辺山に勝つために走ってきたと言っても
過言でもありません。

がっしかし
この4週間前に野辺山の練習にと思って出場した
「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン(100km)」で
右足の膝の外側にある前ももから繋がる筋肉の付け根が炎症を起こしてしまい
殆ど練習できずにレースを迎える事になってしまいました。

レース1週間前は出場するかどうかも悩みましたが
痛みはあるものの10km程度は走れる自信があり
残す1週間安静にしていれば42kmのゴール兼ドロップバックエイドの
「ヤッホーの湯」くらいまではいけるかなと思い
記録は諦めてこの際ピクニック気分で楽しみに行こうと思考を切り替えて
当日を迎えました。

あっでも
もったい付けるほどの事でもないので
ここで落ちを明かしておくと
なんだかんだで奇跡的に100km走れちゃいました。

結果は見ての通り
12時間33分57秒。
昨年は11時間45分30秒だったので
結果だけで言うと残念賞なのですが
書いた通りの前段があったので
私としては満足度の高いレースになりました。

では改めてレース前夜からの行動を
振り返ってみたいと思います。
※ここから長いので暇なときにお付き合いください

レース前夜

前日は15時に仕事を早退させてもらい
妻と二人で車で出発し
中央道「双葉SA」にて18時頃に「ほうとう」を食べました。

前回の富士五湖前夜は「談合坂SA」で
「伝説のスタ丼」を食べたのですが
普通盛りの筈が私には多かった気がして
今回はより消化が良く軽いものにしようと
コレを選びました。

私は胃が弱くフルでもウルトラでも
必ずと言ってよい程後半戦に胃が動かなくなるので
今回は前日から軽めにを意識しました。

因みに妻にもお椀1杯分食べてもらったので
その分も減らしました。

そして宿に着く前にセブンで
翌朝食べるおにぎり2個とカップみそ汁を購入し
荷物の最終チェックをして
レース前夜は必ず飲んでる

この二つを飲んで
ぐっすり就寝しました。

レース当日朝

朝はAM3時に起床。

汗で流れない超強力な日焼け止め↓

擦れそうな場所に↓

の2つをビッシリ塗って
前夜に買ったカップみそ汁と
今ランナー界で話題のこちら↓

を飲みました。

前述のとおり
前夜にセブンで買ったおにぎり2個もあったのですが
この時点で食欲が湧かなかったのと
今回のレースの目標が記録ではなく
〇がんばって42km
〇もし膝が大丈夫で行けちゃったら71km
(どちらもドロップバックエイド&各カテゴリーのゴール)
のイメージでペースもゆっくりにし
全てのエイドで食べようと考えていたので
おにぎりは食べるのをやめました。

これが結果的に正解でした。

そして妻に送ってもらい
AM4時に会場に到着しました。

会場の気温は大体8℃くらいだったと記憶してます。
昨年は1℃くらいでかなり寒く感じ
私は上着も着てニット帽も被りスタートしましたが
暑いとは感じないくらい寒かったので
今年はそれに比べるとかなり暖かかったと思います。

そのため服装としては↓

これに手袋をしてスタート。

気温の体感は人それぞれだと思いますが
私の場合はフルマラソンは10℃以上
ウルトラは12℃以上なら半袖ランシャツのみ
それより低い場合は長袖を着る。

上着は5℃以下から着ようを考えています。

受付や荷物預けは2度目の出場なので難なくできましたが
初めての方はマラソンの大会はだいたいどこもそうですが
着替えする場所や荷造りする場所等々が参加者に対して足りてなく
荷物を広く広げる事は出来ないので
ささっと預ける荷物の振り分けが出来る様にしておいた方が良いと思います。

いざスタート

AM5時スタートです!!

陽も登りはじめ明るくなり
少し曇っているものの温かく
近年の野辺山マラソンのコンディションの中でも
多分一番良いのではないでしょうか。

ではスタート

今回は
船橋商工会議所青年部の先輩
下川太郎さんと一緒に走り出しました。

結果的に下川先輩はなんと
私に完走がほぼ確信できる87kmの小学校エイド迄同行してくれて
終始リラックスできる話題や励ましを続けてくれました。

今回の完走は下川先輩無しでは絶対にありえませんでした。
このご恩はいつか何かで返せるように
頑張ります!!

ではレース内容

スタート~15km

記録に目標を置かず
どこまでいけるかな?というレースだったので
イメージとして平地をキロ5分40~6分くらいで行こうと考えてい居たので
まぁまぁそんな内容になってます。

今年は昨年の台風災害で
コース変更があり八ヶ岳への登りを回避するコースになっていた為
ここまでは激しいアップダウンは無かったので
淡々と距離を刻み身体の様子をうかがいながらのランでした。

15km~35km

ここからアップダウンも出始めるエリアです。

そして23kmの林道に入り
少し荒れた舗装路や砂利道がつづくあたりから
徐々に膝の違和感が出てきて「これはやっぱ厳しいか」と
心の中で泣き言を言い始めました。

でもまあこの時点は
42kmのヤッホーの湯エイド迄行ければいいかなと思っていたので
そこまでもってくれればとも考えていました。

30km過ぎての下りがずっと続くエリアでは
膝がかなり気になってきたので
これを気にしてフォームが崩れると他がおかしくなると考え
あえて痛さを感じながらごまかさずにいつものフォームを意識して走りました。

33km過ぎてから今度はまぁまぁ鬼の登りに入るのですが
35km地点に「稲子湯」エイドがあり
ここで食べた野沢菜おやきが最高に美味しかったです。

野沢菜にどう味をつけてるのか分からないけど
ものすごく印象に残ってます。

あとお汁粉も旨かったなぁ↓

という様に
痛さや登りの辛さをエイドの皆様に救って頂き
進んでいきました。

そうだ
ここまで全然触れてませんしたが
今回は全エイドの

これらを頂きながら
スタート時と10km地点で

それ以降は10km毎に

と5km15km25km・・・に

を摂取しました。

冒頭にも書きましたが私は胃が弱く
後半は胃が動かなくなるのですが
今回はレース前に食べ過ぎなかった事
42kmと71kmで胃薬を飲んだ事
気温等のコンディションが良かった事
あたりの影響か?最後まで胃が大丈夫でした。

話がそれましたが
稲子湯(35km)以降のレースに戻します。

36km~56km(変な刻みですみません)

稲子湯の登りを登った後は
標高1600m地点から約13kmほどかけて
標高900m地点まで永遠と下り

前ももをからくる膝の痛みがある私にとって
最も負担が大きくなるであろう区間です。

ただその中間地点くらいに私の第一目標だった
42km地点「ヤッホーの湯」エイドがあり
痛いながらもなんとか走れて辿り着きました。

そのちょい手前で
私が所属しているランニングチーム「ウルトラプロジェクト」仲間の
石澤さんがサプライズ応援してくれていて
かなり元気を頂けました。

↑これは違う場所で撮った写真だけど彼が石澤さん

さて、
ここからが困りどころ

膝は痛い、
けど、
走れないわけではない。

いやでも次のドロップバック71kmまで行けるか?
(ドロップバックの地点でのリタイアだと多分あまり迷惑がかからない)

けっこう悩みましたが
途中のリタイアは謝るしかないし
これ以降は車がゆうゆう入れるロードだから
妻に迎えに来てもらえばいいかって事にして
恐る恐る出発しました。

そしてぐんぐん下って
妻が昨年同様応援してくれていると打ち合わせていた
松原湖ドライブイン前

事前にお願いしていた
この直ぐ近くにある美味しいパン屋さんで
私のビジネスの勉強会仲間が店長を務める
「高原のパン屋さん」のクリームパンを握りしめて


↓お土産も買っておいてもらいました。おいしいよ~

やっぱ妻の応援は心強い!!
膝の件をだいぶ心配してくれていたそうで
なんか申し訳無くなりました。

そして「行けるところまで行ってみるね」と伝えて
気合をいれて再度スタート

56km~76km

下りを終えた50km以降が今度は徐々に登り

多分みんなそうじゃないかなと思うけど
ここから59km地点の一度折り返す
「北相木村役場」エイドまでの急ではないけど地味に続く登りがかなりキツイ。

サクランボが旨かった

でもここを折り返すと
緩やかな下りと追い風とで身体が楽になり
少し復活です。

不思議と膝の痛みも気にならなくなってました。

しかし65km辺りからは
このレースの最難関「馬越峠」に向けて
標高約900mから約1600mまで永遠に登りです。

タイムを見てもらえれば分かる通り
ほぼずっと歩きです。

でもキツイのはキツイのですが
歩きでの登りは膝への負担は軽く
スピードは遅いながらも進むことが出来
71km地点の「滝見の湯」まで到着できちゃいました。

だからそうなんです
スタート前の予定ではここまで来られるとは思ってなかったし
膝が歩けなくなるくらいまで痛くなってリタイアの筈だったのですが
困ったことに痛みが無く
リタイアできる理由が無くなっちゃったんです。

しかもほぼずっと同行してくれていた下川先輩も
私がうだうだ言っていると
「い~から行くぞ!!」と熱いエールを下さり
もう行くしかなくなったんです。

77km~ゴール

そして
登りの歩きは速くと決めていた通り
スタスタと歩き

下川先輩と
バカ話をして笑い
愚痴を言いまくり
気を紛らわして
ひたすら登り

なんとか登り切っちゃったんです。

嬉しかったなぁ~


90km以降にもう一山あるのは知ってたけど
この時間でここまでこられればほぼ完走は見えますし
なにしろこんなところまで来られるとは
夢にも思ってませんでした。

そしてここから87kmの「川上村原公民館(小学校があるとこ)」エイドまで
ぐーーっと下り切って
ここでもう足は両足とも上がらなくなっていたけど
膝は大丈夫だったのを確認して先輩には先に行ってもらい
私は一休み。

前回は胃が受け付けなかったうどんを
今回は食べることが出来ました。

あっそうだその少し前に
あれ?
農家の方かな?

ビニール小屋と麦わらがマッチして
農家感がすごい人が・・・笑

苦しい時にひと笑いくれる
イイ奥さんです。

エイドで仕切り直した以降は
一人旅で淡々と進み

でも90km以降にある登りや
足を使い切った以降の平地は当然きついので
沿道の応援のかたに異常なまでの笑顔を振りまいて
「ここでそのスマイルは凄い」と言ってもらったり
中にはゼッケン番号を見て名簿を検索し
「金子さん頑張れ~」と応援してくれる人がいたり
同じようなスピードのかたと励まし合ったりで気を紛らわし

ついに

ゴーーーール!!

もうホッとしたのと
嬉しいのとで
涙ボロボロ。

ゴールでは下川先輩が40分ぐらい先に着いてたのに
「一緒に写真撮りたかったからさ~」なんつって
着替えずに待っていてくれました。

先輩、カッコ良すぎです。

マラソンを始めて約10年、
ウルトラを始めて4年、
初めてリタイヤするつもりで出場したレースでしたが
下川先輩をはじめ、妻、チームの仲間、沿道の応援、大会関係者の方、地域の方等々沢山の私に関わる全ての皆様のお陰で完走することができました。

本当に皆さんにゴールまで
連れてきていただいたと
感じるレースでした。

本当にありがとうございました。

毎回毎回思うけど
レース中「こんなキツイコース2度と走るかよっ」と思うのに
今になると「またやりたいなぁ」になっちゃうのが
ウルトラの魅力なんだろうな。

まずはゆっくり休んで好きな物バクバク食べて
次なるレースに向けて動き出したいと思います。

イチローも言ってたけど
他人に迷惑をかけないなんて出来ないから
今回受けがご恩は
私に出来る何か他の形で
また、他の誰かにかもしれないけど
恩返しできたらと思います。

長文お付き合いくださりありがとうございました。

追記:ガーミンの高度表を貼っておきます↓


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA